ジャパン・エネルギー・ サミットとエネルギー 転換における同国の重要な役割を振り返る | 2024 | Blog | Resources | John Crane

ジャパン・エネルギー・ サミットとエネルギー 転換における同国の重要な役割を振り返る

August 8, 2024

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先月、ジョン・クレーンは、エネルギー転換における重要国の一つである日本で開催されたジャパン・エネルギー・ サミット2024に参加するため、東京を訪れました。今回の会議では、従来このイベントの焦点であった液化天然ガス (LNG) にとどまらず、エネルギー転換のリーダーが一同に集まりました。ジョン・クレーンからは、水素・CCUS部門リーダーであるRene Levenが、ClimateTechプログラムの方針および投資に関するパネルディスカッションのスピーカーとして、脱炭素化の緊急性など、これらの複雑なダイナミクスについて語りました。

脱炭素化やブリッジ(橋渡し)燃料から水素や電動化に至るまで、このイベントでは、新しいエネルギー分野における日本のますますダイナミックな役割が強調されました。しかし、脱炭素化の加速に重点が移る中で、一つだけ変わらないことがあります。それは、言葉ではなく行動を重視する現実的なアプローチです。

エネルギー転換における日本の現状

国際エネルギー機関 (IEA) は、日本のエネルギー政策を、「エネルギー安全保障、経済効率、環境の持続可能性、安全性の原則に導かれたもの」と説明しています。一般的に言えば、日本はすでに比較的エネルギー効率の高い国であり、全体的なエネルギー効率の指標の一つである経済生産単位あたりの総エネルギー供給量は、2000年以来33%減少しています。ただし、エネルギー効率の向上は重要なことである一方、エネルギー転換の一つの側面に過ぎません。もう一つの重要な要素は、2050年までにIEAのネットゼロエミッション (NZE) を達成するための排出量の削減です。

過去10年間、日本はエネルギーミックスを着実に多様化させてきました。再生可能エネルギーの導入や一部の原子力発電所の再稼働により、排出量を2009年の水準以下に抑えることもできました。しかし、2021年の世界の排出量のわずか3%を占めるにもかかわらず、日本は依然として世界第5位のCO2排出国です。ネットゼロエミッション目標を達成するためには、日本も世界の他の国々と同様に脱炭素化イニシアチブを加速しなければなりません。日本政府は2030年までに排出量を46%削減することを約束しています。これは2000年から2021年にかけて日本が達成した13%の減少を大幅に上回る目標です。

IEAは、低炭素技術の普及拡大、様々な規制障壁の撤廃、エネルギー市場全体の競争を促進するための新たな施策など、日本の脱炭素化を推進する上で役立つ多くのイニシアチブを挙げています。例えば、炭素価格政策は、日本が経済性と排出量削減のバランスをとる上で、脱炭素化をより費用対効果の高いものにする可能性を秘めています。



ジョン・クレーンの水素・CCUS部門リーダー、Rene Levenのジャパン・エネルギー・サミット & エキシビション2024での講演の動画をご覧ください。

ジャパン・エネルギー・サミット & エキシビション2024では、政策と投資の役割が重要なテーマとなりました。LNGは引き続き日本とアジアのエネルギーミックスの重要な柱であり、政策立案者や業界の専門家は、脱炭素化が不可欠である点では一致しています。しかし、これらの取り組みと日本や周辺地域の経済的現実とのバランスをとることは依然として難しい課題です。ブルネイ・ダルサラーム、ミャンマー、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムを含む東南アジア諸国連合 (ASEAN) 地域は、化石燃料発電所の設備が比較的新しく、排出量の少ない選択肢を優先するために既存の資産を短期間で廃止することは経済的に困難です。それでも、短期的には経済的に閉鎖できないこれらの比較的新しい資産については、炭素回収やアンモニア混焼など、脱炭素化へのコミットメントが高まっています。これは、日本とこの地域がゼロエミッションへの道を歩む上で直面する複雑なダイナミクスの一例に過ぎません。

現実的なアプローチで知られるこの国では、明確な進歩の兆しが見られます。先月、日本政府は、2040年を目標とする、脱炭素化と産業政策に関する新たな国家戦略の策定を発表しました。会議で発表された内容では、この地域で進行中の多数のグリーン水素や低炭素水素、アンモニアのプロジェクトや、輸入または国内生産のグリーン水素やアンモニアに関する野心的な契約が強調されました。これにより、日本が世界で最も重要な水素市場の一つとなったことが示されました。また、日本はCCUSのイニシアチブも数多く実施しています。これらは、削減が難しい業界における取り組みの重要な推進力となっています。昨年、日本政府はネットゼロ目標を達成するための協調的な取り組みの一環として、最初の7つのCCUSプロジェクトを選定しました。

ジョン・クレーンによるAPAC地域の脱炭素化と新エネルギーイニシアチブの支援

持続可能性の実現に向けて100年以上にわたって貢献してきたジョン・クレーンは、世界中のお客様がネットゼロに向けた取り組みを加速できるよう支援しています。すでに市場投入が可能な当社の新しいエネルギーソリューションは、効率の向上や既存事業の脱炭素化から、水素や炭素回収における新市場の拡大まで、エネルギー転換イニシアチブを幅広くサポートします。

  • 排出量削減:ジョン・クレーンは何十年にもわたって、温室効果ガス (GHG) 排出削減のリーダーであり続けてきました。当社の高度なメカニカルシール技術は、メタンやCO2など、何百万トンものGHGが大気中に放出されるのを防いできました。私たちは、新しいエネルギー時代にもこの伝統を引き継いでいます。

    当社では、温室効果ガス排出を抑制する最も効果的な方法は、排出源を特定し、効率を最大限に高めながら、排出量を削減またはゼロにする費用対効果の高いソリューションを提供することであると考えています。この実績のあるアプローチを活用することにより、石油・ガス業界が排出量を大幅に削減できるよう支援することに尽力しています。

    ウェット・トゥ・ドライ式ガスシールの後付けを含む、当社の排出量削減ソリューションをご覧ください。


  • 水素: 市場で実証済みの脱炭素化技術のリーダーであるジョン・クレーンは、40年以上にわたる水素シールとろ過の経験を持っています。現在では、5,000を超えるジョン・クレーンのメカニカルシール、フィルター、カップリング、およびシステムが使用されており、世界で最も革新的なクリーン水素施設の一部を実現しています。当社は、再生可能エネルギーや原子力による電気分解によって生成される水素や、従来の天然ガス改質技術に炭素回収ソリューションを後付けした技術など、あらゆる低炭素水素源を活用することが不可欠であると考えています。

    当社の水素ソリューションおよび水素生成ガイドをご覧ください。


  • CCUS: ジョン・クレーンは、石油・ガス業界のリーダーやOEMパートナーと協力して、拡張可能なCCUSイニシアチブの展開を加速するとともに、世界で最も革新的な炭素回収プロジェクトの一部を可能にしています。既存のCCUSサイトで地下に注入されたCO2の約80%に、ジョン・クレーンのドライガスシールが使用されています。30年前に初めてCCUSの提供を開始して以来、当社は超臨界流体条件を含むCO2シールおよび関連アプリケーションにおいて1,100件以上の実績を上げています。

    当社のCCUSソリューションおよびオンデマンドの超臨界CO2ウェビナーをご覧ください。


ジョン・クレーンは、日本やAPAC地域を含む世界中の複雑なエネルギー転換イニシアチブをサポートしてきた実績があり、豊富なフィールド経験と比類のないエンド・トゥー・エンドのサービス能力を有しています。この地域における数多くのプロジェクトの中でも、特に注目すべきものとして、マレーシア最大の洋上CCUS施設に技術を提供する最近のパートナーシップが挙げられます。

ジョン・クレーンは、エネルギー転換のためのメカニカルシールソリューションの分野で実績のあるリーダーです。しかし、今日の急速に進化するエネルギー転換においては、静的なアプローチでは不十分です。ジョン・クレーンが現時点で、未来のメカニカルシールとろ過ソリューションに投資しているのはそのためです。当社の投資には、信頼性を損なうことなく、バイオ燃料の普及を加速し、電動化バリューチェーンを強化し、水素とCCUSの拡張性を妨げる主な障壁を取り除く技術が含まれています。

エネルギー転換のどの段階にあるかにかかわらず、ジョン・クレーンは持続可能なエネルギー供給の実現をお手伝いします。すでに市場投入が可能な当社の新しいエネルギーソリューションとAPAC地域での比類なきサービス能力によって、お客様のネットゼロに向けた取り組みをいかに加速できるかについて、ぜひお問い合わせください

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